ギターはエレキ、アコギを問わず貼られている全ての弦を決まった音程にしてあげる必要があります。これをチューニングと言い、チューニングを行うにはチューナーと呼ばれる道具が必要になります。チューナーはギターを弾く上で欠かせない道具です。
チューニングが正確にされていないギターですと、音程が狂い響きが気持ち悪く聞こえ、さらに長期間そのまま弾き続けていると自分の音感も悪くなってしまいます。
チューナーには様々なタイプがありますが、クリップタイプの物が扱いやすく便利です。
さあ、まずはチューニングの下準備です。
チューナーの電源を入れたら、画面に440(Hz)という数字が表示されると思います。
これは基準となる音の周波数を表す数字で、ポピュラー音楽では一般的に440Hzで統一されています。
大抵のチューナーは430〜450ぐらいまで数値をいじれると思いますので、もし441や442になっていた場合は440に合わせます。
440のような数字が表示されないチューナーの場合は、最初から440に固定されているので、ここは飛ばして大丈夫です。
次に、チューナーのモードを切り替えましょう。
GutiarモードやBassモードなどを切り替えるボタンがあるかと思います。
チューナーによってはそれぞれの頭文字で表示される物もあります。
G ギター
B ベース
U ウクレレ
V バイオリン
C クロマチック
Guitarモードに切り替えたら準備オーケーです。
ギターは6本の各弦を以下の音にチューニングします。
6弦 E
5弦 A
4弦 D
3弦 G
2弦 B
1弦 E
太い6弦側から、家で耳鼻医(イエデジビイ)と語呂合わせすると覚えやすいです。
6本全てチューニングした音がこちらです。
6弦から1弦に向かって順番に弾いています。
チューナーを付けた状態で1本ずつ弦を鳴らしながらペグを回して行きます。
反時計回りに回すと弦が絞まって行きます。逆に時計周りですと緩みます。
レスポールタイプのギターやアコギのようにペグが3対3で付いているものは、回す向きが対で逆になります。
6弦、5弦、4弦は反時計周りで絞まり、時計回りで緩む。
3弦、2弦、1弦はその逆で、反時計周りで緩み、時計回りで絞まります。
どちらに回せばいいか分からない場合は弦を弾いて音を伸ばしながらペグを回せば、上がるか下がるか音程に変化が起きますのでそれで確認します。
弦を鳴らすとチューナー画面の針が左右に動きます。
この針を真ん中でピタっと止める事が出来ればチューニング成功です。
画面中心より左側が低い、右側が高い音程を表します。
6弦を鳴らしてみました。
針が真ん中より左に寄っているので、合わせなくてはいけない音程よりも低い音が鳴っているという意味です。
ペグの回す方向を間違えないよう音を鳴らしながら絞めて音程を高くして行きます。
音が鳴っている状態でペグを回せば上がって行くか、下がって行くかが聴いてわかりますので、回す方向を間違えません。
弦をピッキングした瞬間は必ず音が僅かに高くなりますので、少し伸ばしてから合わせます。音が消えてしまうとチューナーも反応しなくなりますので、消えたらもう一度弦を弾きます。
この時、合わせる6弦以外の弦を一緒に弾いてしまわないよう気を付けます。
真ん中に合いました。これで6弦はチューニングが出来ました。
次は5弦です。
今度は真ん中よりも針が右側に来ています。
合わせなくては行けない音よりも高くなってしまっている、という事です。
先ほどの6弦は低かったのでペグを絞めて音を上げて行きましたが、逆に高かった場合は一旦ペグを大きく緩め真ん中よりもグッと下げます。
下げた所から徐々に絞めて上げて行きます。
高い所から下げながら合わせると合わせたあとも安定しなくなります。高過ぎる場合は必ず一度真ん中よりも下げてから絞めて上げて合わせていく事でチューニングが安定します。これはどうやら物理的な話のようです。
これを1弦まで繰り返していきます。
1弦まで出来ましたら、もう一度6弦から繰り返し微調整を行います。
ギターは木材で出来ていますので温度や湿度によって微妙に変形しチューニングはすぐズレてしまいます。持ち運んだ際の振動などでもズレますので、弾く前はちょっと面倒ですが毎回必ずチューナーでチューニングをしましょう。