「ドレミファソラシド」という普段何気なく使っているこの言葉は実はイタリア語で、それぞれ音の名前を表しています。
イタリア語での呼び名とは別に、英語、日本語でも呼び名があります。
3つとも読み方は全く違いですが、それぞれ同じ音名を指します。
日本語での呼び名はクラシック音楽などでしか使われず、ポップスやロックなどポピュラー音楽を演奏する際はイタリア語と英語での呼び名を主に使います。
イタリア語と英語は厳密に使い分けてはいないので、人によってドレミ〜だったりCDE〜だったりと言い方や表記が変わったりしますが、特に違いに深い意味はありません。
(チューナーの画面に表示されるEやAという文字もこの音名を指していたのです!)
音名には全てに#(シャープ)と♭(フラット)という記号を付ける事が出来ます。
臨時記号と言い、#は一時的に半音1つ上げる、♭は一時的に半音1つ下げる、という意味です。一時的に、というのが重要なポイントです。
#、♭は音名の右上に表記し、読み方もイタリア語、英語共に音名の次にシャープ、フラットと付け加えるだけです。
例) C#(シーシャープ)、D♭(ディーフラット)、ド#(ドシャープ)、レ♭(レフラット)
ちなみに、
日本語の音名の場合は、♯を嬰(えい)、♭を変(へん)と独自の呼び名を使い、表記する順番も逆になります。
例) 嬰ハ(えいは)、変ニ(へんに)
クラシックの曲名などに「嬰ハ長調」、「変ホ短調」と書かれたりします。
ちなみにちなみに、
#と♭を二つくっ付けた物も存在します。
##(ダブルシャープ)、♭♭(ダブルフラット)と読み、意味も半音2つ上げる、2つ下げる、とダブルな効果になります。日本語ですと重嬰(じゅうえい)、重変(じゅうへん)と言います。
##、♭♭は主にクラシックで使われる表記で、普段ポピュラー音楽では目にする事はほとんどありません。
#、♭が付いて一時的に変化した音を、元の何も臨時記号が付いていない音に戻す効果があります。
♮は#、♭と違い楽譜に書かれた音符(オタマジャクシ)にのみ併せて記載します。
なので、音名を言う場合はC♮(シーナチュラル)、ド♮(ドナチュラル)とは言わず、単純に「C、ド」と言う事が多いです。
コードネームにも♮は使われません。